安心できる専門性を持って、
“Web サイト、CMS、インフラ” のトータルサポートを実現

アース製薬様では2022 年、製品情報サイトのリニューアルを行い、ユーザービリティの向上（操作性・視認性・速度）を図りました。その結果、回遊率や滞在時間、離脱率の改善と、多くの成果を得ています。
さらに更新期限の迫るOS・CMS のリプレイスなど、インフラ面もあわせて見直しました。コニカミノルタジャパンが制作などを担当したこちらのプロジェクト。企業戦略におけるWeb サイトの役割は決して小さくありません。注目の取り組み、その内容を紹介します。

取材にご協力いただいた方

アース製薬株式会社
マーケティング総合企画本部　コミュニケーションデザイン部
加藤俊介様

事例概要

課題

• 製品情報サイトのスマートフォン最適化を実現したい
• できるだけ予算を抑えてWeb サイトを改修したい
• Web サーバー用のOS・CMS などのバージョンを更新する必要性

解決策

• 情報整理とサイト設計の見直しで、サイトのスマートフォン最適化を達成
• サイト分析を行い、予算を考慮した最適なプランでリニューアルを実現
• インフラへの知見を生かし、OS・CMSのリプレイスを支援

導入の背景

スマホからのアクセス数増加と経年による視認性の悪化が課題に

アース製薬様では、2022 年にスマートフォンでの閲覧を最適化させる目的として、製品情報サイトのリニューアルを実施しました。マーケティング総合企画本部コミュニケーションデザイン部の加藤俊介様によると、リニューアルに至った背景はそれだけではないといいます。

「当社の製品は、多くが化学物質を使用しています。そのため、取り扱い方法や注意事項など、表示しなければならない情報が、他の消費財に比べると多いのが特徴です。さらに、法規制や業界のルール変更によって、新たに周知すべき情報が追加されることも珍しくありません。当社は2017 年にWeb サイトを全面リニューアルしましたが、その後の重なる掲載情報の見直しにより、サイトの視認性に課題を感じてきました。例えば、コンテンツページが長くなった結果、閲覧者が目的の情報にたどり着けないといった問題が顕在化していたのです」

コニカミノルタジャパンは、同社が2017 年に実施した全面リニューアル以来、運用サポートなどWeb サイトに関して継続的な支援を行っています。今回のリニューアルプロジェクトにおいても、パートナーとしてコニカミノルタジャパンが選ばれました。その理由を加藤様は、次のように話します。
「今回の対象は様々なデータが連携されている製品サイトということもあり、それら全体の構成内容を熟知している企業に担当してもらった方が、安心してお任せできます。2017 年の全面リニューアルで弊社のWeb サイトのことを知り尽くしたコニカミノルタジャパンはまさに、最適な存在でした。高い技術力を有していることも支援をあおぐ決め手の一つになりました」

導入の効果

ユーザービリティ向上を実現し回遊率・滞在時間・離脱率が軒並み改善

リニューアルプロジェクトは、既存Web サイトの分析からスタートしました。分析結果から、全てのページを改修するのではなく、ユーザーが頻繁に利用する製品情報ページや共通ナビゲーションの修正を行うことを提案。これが採用となり、コストの抑制と納期の短縮化を実現したのです。

この点について加藤様は「費用感も含め、こちらからの要望と実現可能なことをうまくまとめていただいた印象です。ちょうどよい落としどころで最適化が図れたと思っています」と振り返ります。

リニューアルは、スマートフォンでの操作性・視認性・速度の向上を目的として、ナビゲーションと製品情報ページの改修を実施しました。掲載情報を整理し直し、画像やテキストを大きく表示。詳細情報はアコーディオン化するなどして、デザインにメリハリをつけ、ファーストビューで製品の特徴を認識できるような工夫を施しています。

改修後のWeb サイトの回遊率や滞在時間は増加し、離脱率は低下。「一定の効果が見て取れました」と加藤様は胸を張ります。また以前は、社内の営業担当者から、「あの情報はWeb サイト内のどこに掲載されているのか」という問い合わせがしばしばあったといいますが、リニューアル後にはそのような声が聞かれることはなくなったとのこと。社内の評判も上々のようです。

技術的な知見を活かした改善提案と安心できるサポート力を評価

製品情報サイトのリニューアル後には、Web サイトの運用支援とあわせて、かねてインフラの管理を行っていたコニカミノルタジャパン側の提案がきっかけで、Web サーバーで利用しているOS とCMS のリプレイスも実行しています。OS もCMS もバージョンが古く、更新期限が迫っていました。セキュリティにかかわるこうした課題を解決することを目的としたものです。

またアース製薬様では、製品データベースを活用して製品情報管理を行っていますが、このデータベースはCMS と連携しており、データベースに製品が登録されると製品情報ページにコンテンツが自動生成される仕組みを実現しています。そこでCMS のリプレイスとあわせて、製品データベースとの連携仕様も最新化しました。

「正直なところ、インフラ関係は、私たちが日常的に触れる領域ではないため、把握しきれていない部分も多いです。そういう意味では、当社のWebサイトのことも、インフラのことも、きちんと理解して適切な環境を整備してくれるコニカミノルタジャパンのような存在はありがたい限りです」（加藤様）

これまでの様々なプロジェクトを通して、コニカミノルタジャパンの支援のどのような点を評価しているのか。加藤様に訊ねると次のような答えが返ってきました。
「こちらが気づいていない課題や問題を、先回りして発見し、その都度改善策を提示してもらえるので、とても助かっています。こちらの要求に応えるだけではないので安心して日々の運用にのぞめます。もちろん、要求に対しても真摯に応えてもらっています。製品情報サイトのリニューアルにおいても、こちらの要望を丁寧に聞いてもらった上で、実現可能か実際に試してもらうことはよくありました。結果、実現は難しいという判断になっても、そのレスポンスが早い。だから、プロジェクトの進行に支障をきたすことはありませんでした」

また社内調整においても、助かっているといいます。「Webサイトに対して、社内の部署から様々な要望が寄せられますが、それらについて一つひとつ、実現可能か否かを分かりやすく伝えてもらえるからです。加えて、新たな提案をいただくときの資料はいつも、内容が簡潔にまとめられています。後から読み返しても理解しやすいのでありがたいですね」（加藤様）。

今後の展開

SNS 全盛時代でも企業サイトが果たすべき役割は大きいから

「おかげさまで、当社のWeb サイトは数多くの方にご覧いただいています。しかし、個々のコンテンツを見ると閲覧数に偏りがあるのが現状です。今後はそのような偏りをなくすための施策を講じていきたいと考えています」
Web サイトの今後について、加藤様はこのように語りますが、その背景には企業が運用するWeb サイトが果たすべき役割はまだまだ大きいという思いがあるようです。

「数年前に『消費者はSNS で情報を得ようとするため、メーカーが発信するWeb サイトの役割は薄れている』という論調が強まったことがありました。しかし現在、お客様の行動を改めて分析すると、一概にそうともいえないことが分かってきました」と強調します。

SNS で情報を得ようとする人が増えていることは間違いありませんが、商品を購入する段階では、メーカーのWeb サイトを見る人が多いというのです。
「つまり、信頼性のある製品情報サイトの情報が購入に至る決定打となっています。だからこそ、メーカーが用意するWeb コンテンツは、ある程度コストをかけ、時代に合わせて最適化し続けることは不可欠です。それを実現する上では、高い技術力と多様な実績をもつコニカミノルタジャパンの知見が大いに役立つと考えています。今後も引き続き支援をあおぎたいですね」（加藤様）

Web サイトのスマートフォン最適化は、費用対効果が見えにくいため、意思決定を下すのが比較的難しい領域かもしれません。しかし、競争力強化のためには欠かすことができない取り組みの一つであるといっても、過言ではないようです。

コニカミノルタ担当者の声

サイトリニューアルからバージョンアップまで包括的に支援
一気通貫・柔軟な対応で「熱い想い」に応える

お客様プロフィール

名称	アース製薬株式会社
住所	東京都千代田区神田司町2丁目12番地1
設立	1925年（大正14年）8月
従業員数	4727人（連結、2022年12月31日現在）
事業内容	医薬品、医薬部外品、医療用具、家庭用品などの製造・販売並びに輸出入
URL	https://corp.earth.jp/

虫ケア用品、入浴剤、消臭芳香剤など、暮らしに欠かせない日用品を製造・販売するメーカー。
1892 年の創業以来、1 世紀以上にわたり、人々の健康と快適な生活の実現に真摯に向き合い、高品質な商品を提供。「生命（いのち）と暮らしに寄り添い、地球との共生を実現する。」という経営理念のもと、社会と共に着実な成長を遂げてきた企業として知られる。

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